敬老の日って何を渡せば良いのか迷いますよね。子供のときは何か作ったりしてあげていたけれど、大人になってからはそうはいきません。好みのものや年齢に合ったものなど考えてしまいます。あと、毎年ありますし、それにプラスしてお誕生日にも何か贈り物をしているとネタが尽きてしまうこともしばしば。
そんなときには食べ物を選ぶのも1つの手段です。それだってすでにネタが尽きてる人もいるでしょう。私は結構尽きてます。
なのでここではなかなか敬老の日にチョイスしないであろう「牛肉」をプレゼンしたいと思います。なんとなく牛肉って油っぽくて年配の方は好まないイメージですが実際はどうなのでしょうか。
牛肉をオススメするわけ
テレビで元気なおじいちゃんおばあちゃんに「何を食べてますか?」って聞く場面って見たことありますか?この答え、私が見たところ意外にも「肉」と答える方が多いんです。「健康に気をつけて野菜を食べてます」とか「油っこいものは控えてます」とかそんな答えを期待していると衝撃受けます。みんなお肉大好き。しかも鶏肉のささみとかじゃなくて赤身肉食べてるんですよ。単に健康だからお肉ばっかりでも大丈夫なんじゃないの?と思いそうですが、実はそうでもなさそうなんです。
実は長生きにはお肉を食べたほうがいいと言われているんです。特に最近では肉の摂取が高齢者にとって重要であるとされていて、老人ホームなんかでも牛肉を使ったメニューが出ていて、むしろ積極的に牛肉を食べましょうと指導されているというのです。
牛肉を食べるとどんな効果があるのか。これまた効果がたくさんあるんです。
牛肉の健康効果
なんで牛肉がいいのでしょうか。これには高齢者の食事事情があります。年をとるとどうしても食は細くなりがちです。そのために栄養が足りなくなってしまうんです。特に肉は体に悪いというイメージを植え付けられてしまっていますので敬遠しがちです。しかし、それによってタンパク質など本当に必要な栄養素が足りなくなってしまい栄養失調になってしまうんです。それが体の不調を促してしまいます。特に体調が最近良くないとか疲れやすくなったとか体重が減ってきているという方は注意しなくてはいけません。だからこそ、高齢者こそお肉を食べたほうがいいんです。もちろん栄養指導を受けている人はそれに従ってください。
ではどのような効果があるのか。牛肉を食べることで「アルブミン」という数値が回復します。アルブミンというのは栄養状態を表すものです。このアルブミンが高い人と低い人を比べると、高い人のほうが長生きするというデータがあります。それだけではなく、認知症の前段の認知機能低下のリスクが2倍、脳卒中や心臓病のリスクはなんと2.5倍に跳ね上がるという結果も出ています。アルブミンは歳を重ねると作る力も低下してしまうので、若い時以上に意識して摂る必要があるんです。だから、お肉なんです。
さらにもう1つ「アラキドン酸」というものが牛肉には含まれています。アラキドン酸は脳内物質のアナンダマイドというものを作ります。これは簡単に言うと幸せな気分になる物質です。これが私たちの脳や身体を活性化させてくれるんです。私たちの脳の細胞は、脂肪の膜でぐるっと取り囲まれているのですが、なんとその脂肪の膜の成分の14%がアラキドン酸なのです。 めっちゃ多いですよね。つまりアラキドン酸があまりにも少なくなると、認知症になるということがわかっているんです。
このことからも牛肉を食べるのは高齢者にとって大切であるというのがわかると思います。
でもやっぱり食べ過ぎは…
食べ過ぎたら身体に悪いんでしょ、と言いたくなりますが、正直年配の方の食べられる量は若者とはかなり違いますのでそのへんはあまり気にしなくて大丈夫です。食べ過ぎの量っていうのは焼肉屋で何十人前とか食べてしまうことであって、そんなに食べる高齢者はそうそういないと思います。普通の料理の量で食べる分にはむしろ推奨されると考えていいと思います。中には赤身肉と大腸がんの関連性を説く人もいると思いますが、何度でも言います。それは大量に毎食のように摂取している人の話であって、高齢者の場合に関しては当てはまらないと考えられます。どうしても気になるというのであれば、産地などを見て質の良いものを選んだりするなどで工夫するのがいいと思います。
まとめ
お肉料理って作るのも面倒って思って敬遠してしまいがちではありますが、さっと炒めるだけ、焼くだけでいいんです。なので、送る場合は調理しやすい牛肉を選んであげることも大切だと思います。もしくは簡単に作れる料理のレシピを添えてみたり。あと、ナマモノですので食べられる量もちゃんと考えて送ってくださいね。
元気に長生きしてほしいからこそ、牛肉を敬老の日にプレゼントしてみませんか。