買っておいた牛肉、数日してから食べようと思うと「何かすっぱいニオイがする・・・」という経験ありませんか?
私自身、「気になるけど捨てるのはもったいない。火を通したら食べられるでしょ」ととりあえず加熱して食べてしまったこともあるのですが、一歩間違えるとかなり危険なことをしていたなと思います。
この記事では、牛肉の酸っぱい匂いの原因と、食べても大丈夫なのかどうか?どうやってその判断をするのか?についてまとめました。
牛肉の匂いがするのはどんな状態?
牛肉の匂いが気になるからといって、牛肉が腐っているというわけではありません。
いくつかパターンが考えられますので、一つずつ見ていきましょう。
ヨーグルトのような酸っぱい匂い
ハッキリ言って腐っている可能性が高いです。
匂いに加えて、「触るとぬるぬるする」「糸を引いている」といった状態なら、ほぼ腐っているといって間違いないです。
加熱したからといってどうにかなるものではありません。
さっさと捨てましょう。
「肉臭い」匂いがする
オーストラリア産の牛肉に多いようです。
原因は、オーストラリア産の肉牛は牧草で育てられるからです。
牧草で育てると飼料コストが下がるので、オージービーフに代表されるオーストラリア産牛肉は安価で買えるというわけです。
つまり、この肉臭さは肉の鮮度と無関係です。
調理の仕方を工夫すれば、匂いも気にならなくなります。
ちなみに国産牛は穀物で育てられるため、肉臭さは少ないです。
「乳臭い」匂いがする
これも肉の鮮度とは無関係です。
もともと乳牛だった牛が、乳が出なくなったために「廃牛」されて牛肉となったことが原因です。
腐っているわけではないので、ちゃんと調理すれば問題なく食べることができます。
牛肉の鮮度は匂い+触感+変色具合で確認しよう
牛肉が新鮮かどうかを判断するのに匂いは重要なポイントです。
しかし匂いだけでなく、触った時の感触や見た目の色も判断材料になります。
手触りでいうと、新鮮な牛肉だと弾力がありますが、「ぬるぬるしている」「糸を引いている」というのであれば、腐っているサインです。
牛肉の見た目ですが、「新鮮な肉」=「赤い」と思っている方が多いようですが、厳密にいうと違います。
本来新鮮な牛肉は茶色なんです。その茶色の牛肉が空気に触れることで赤く染まります。
「茶色いから腐っているの?」「茶色と赤のまだら模様だけど大丈夫?」と不安になる必要はありません。
むしろ、かなり鮮度の高い牛肉と考えてよいです。
気になるようなら、あえてしばらく放置することで全体的に赤くなります。
ただし、ずっと茶色いままで酸っぱい匂いがするなら捨てるべきです。
また、緑がかっている牛肉も腐っているので捨てましょう。
牛肉は焼いたらOKではない!
ここまで見てもらって分かるように、牛肉は焼いたらOKというわけではありません。
確かに焼くことでウイルスなどの殺菌はできます。
でも、ウイルスが出した毒素は焼くことでは消えません。
そもそも牛肉は冷蔵・冷凍保存がキホンです。常温だと数時間もすれば腐敗が進んでいきます。
また冷蔵庫でも5日間、冷凍庫でも1か月(長くて2か月)が限界です。
牛肉をとりあえず冷凍庫に入れるのは構わないのですが、冷凍庫に入れておけば安全ということはありません。
保存期間には十分注意して、早めに食べるよう心がけましょう。
牛肉の匂いがすっぱいのは食べても大丈夫?捨てるべきか迷ったら まとめ
というわけで、結論としては牛肉の匂いがすっぱいと感じたら捨てる方が良いでしょう。
もったいないという気持ちはわかりますが、それで体調を崩したら元も子もないですよね。
このお肉、腐ってるかも?ということにならないよう、牛肉の保存状態はきちんとチェックしておきましょう。